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関東大震災時の朝鮮人虐殺

関東大震災から100年ということで、ニュースやツイッターなどで取り上げられていることが多い。

今回は関東大震災時に発生した朝鮮人虐殺について。

関東大震災の混乱に乗じて、朝鮮人が放火などの悪事をしているとのデマが人々の間で広まり、一般の民衆で結成された自警団が朝鮮人を殺害する事件が全国で相次いだ。

あの有名な文豪の芥川龍之介も自警団に参加していたとのこと。

日本の国家である君が代が歌えなかったら、お前は朝鮮人だと決めつけられ殺害される者がいた。

福田村事件では、薬売りの行商人たちが日本人なのに朝鮮人と間違われて殺害されてしまった。子供や赤ん坊まで犠牲になった。

行商人は香川から千葉県の福田村、現在の野田市まできたが千葉県の自警団の連中には聞き取れない方言を使っていたため、朝鮮人と誤解されてしまったとのこと。

もちろん朝鮮人であろうとなかろうと、何の罪もないものを殺害することは間違っている。

だが逮捕された自警団のメンバーは全員昭和天皇の即位による恩赦で釈放され大した罪に問われなかった。

その中の一人は市議会議員になった者もいたらしい。絶対におかしいと思う。

 

日本人が朝鮮人を救ったこともある。

大川常吉という神奈川の署長がいて、続々と自警団によって連行されてきた朝鮮人たちの無実を確信して、身柄引き渡しを要求する自警団から身を挺して彼らを守った。

のちに現在の道徳の教科書にこのエピソードが載っているらしい。

 

にしても記者会見で松野官房長官の、朝鮮人虐殺について事実関係を把握する記録が見当たらないという発言は許せない。

政府は朝鮮人虐殺をなかったことにしたいと世間から受け取られても仕方がないだろう。

そんなことは断じて許されない。