ぼっち低等遊民です。
今回は、私が初めて就職したときの思い出について。
高校卒業後進路未定だった。そんなわたしをみかねた父がとある飲料関係の会社に正社員枠で応募したのだ。
スーツで臨んだ面接。担当官は若い社員2名だった。
運転免許証は持っていますか。
いいえ。
もし採用になった場合、勤務開始から半年以内には免許証を取っていただきます。
仕事中にフォークリフトの作業があるので必要なのだとのこと。
あとはまあ、高校の成績とか頑張ったことなどを聞かれた。
面接の後、会社を紹介するビデオを見させられた。
後日電話で採用する旨を伝えられた。
勤務開始
3月末に採用が決まって、4月6日から勤務が始まった。
自宅から自転車で通勤するのだが、どんなに早く漕いでも1時間はかかる。勤務開始が午前7時でその10分ぐらいまでには集合していないといけないので、午前5時には毎日起きていないといけなかった。
職場の先輩たちに対する自己紹介、一連の作業の説明などで勤務1日目は終わった。
ここからが地獄の始まりだった。
勤務2日目以降。
前日の疲れが全然取れなかった。足が痛い。
会社に到着してロッカールームで着替えを済ませる。いつも一番早く来る。その方が誰かと鉢合わせをすることなく、会話をしなくてすむからだ。
そのあとは、作業現場近くのトイレにこもる。
別におなかが痛いわけではないのだが、休憩室には人が多くいるので嫌なのだ。
トイレには時計がついていないので、時間を確認するには腕時計を必要。作業現場には本当はもってきてはいけないのだが、バレなければいいやと考えた。
6時50分過ぎに朝礼。学校と同じだな。
本日の業務説明が始まる。班長が口頭で伝えるのだが、専門用語が多く全然理解できない。
7時 作業開始 16時勤務終了 休憩1時間
飲料製造過程のお仕事。まあ多岐にわたる。肉体仕事も。工場といえばベルトコンベアを思い浮かべるが全然違った。
自分で考えていろんな現場で、作業をしていかないといけない。繰り返しの単純作業ではない。
いろんなところに先輩によって連れまわされるので、仕事内容が覚えづらい。
とにかく体力的に疲れる。仕事内容をメモに書かないといけないのだが、ごちゃごちゃになってしまう。難しい。
50代ぐらいの先輩から、よく怒鳴られた。物覚えが悪いとか上達しないとか。
ミスが多かった。力がないので重いものが持ち上げられなかったり。
同僚とのコミュニケーションも苦手で、共同作業は本当にしんどかった。
2人1組でやらないといけないのだが、もう一人の先輩からは終始駄目出し。
まあ、全く上達しない私が悪いのだが。
勤務開始から1か月。
初の給料が振り込まれた。手取り約13万円。
だが、もう仕事を続けられる気力はなくすぐに退職を申し入れた。
まあ、案の定かなり採用担当や上司連中から激怒されたが仕方がない。何とかやめさせてもらえた。とても毎日正社員として働ける能力は自分にはなかった。
仕事を覚えるのが難しく、体力的にきつく、複雑で責任のある仕事はとてもできない。