そこまで言って委員会で、第2次世界大戦の指導者たちを紹介した回が公式のYouTubeで配信されている。
その動画を見て印象に残ったエピソードをいくつかピックアップしていきたい。
まず最初は、独裁者の代名詞といわれているアドルフヒトラー。
彼は多くのユダヤ人を迫害し、アウシュビッツ強制収容所に送るなどしてその多くの命を奪った。
さらに第二次世界大戦を引き起こし、世界中の罪なき命を奪った。
大戦末期になり、ドイツの敗北が確実になると総統地下壕で自ら命を絶った。
興味深ったエピソードは、ヒトラーは本当に自殺したのか。
竹田恒泰氏によるとヒトラーは、合計42回暗殺されそうになったことがあるとのこと。
そんなに殺されそうになっても奇跡的に生き延びていた男がそう簡単に自殺するのかと竹田氏は疑問を呈していたが、確かにその通りだと思った。
ソ連によって収容されているヒトラーの遺体が本物であるかいまだに不明らしい。
最近になってヒトラーが脱出するために使用されていたと言われている沈没船が発見され、ヒトラーの遺体がその中に眠っているのではないかと言われている。
なぜなら彼はヒトラー以上に自国の民をたくさん殺戮しているからだ。彼は自分の敵だとみなしたものは次々と粛清していった。
自分の側近でさえ疑えば容赦なく処刑していたとのこと。
だが驚いたのは、現在ロシア内でスターリンの人気は高いとのこと。なぜ自国民を殺してきた恐るべき独裁者が支持されているのか。
ロシアは自国の領土を母なる大地として深く愛し大事にしているとのこと。
その自国の領土を増やしたスターリンの功績はロシア国民にとって大きいらしい。
スターリンは自分以外誰も信用できず、孤独な生活を送り晩年誰にも看取られずにみじめな最期を送ったとのこと。
ヒトラーから世界を救った英雄とのこと。
第2次世界大戦でフランスをはじめヨーロッパのほとんどの国がドイツに降伏したにもかかわらず、唯一イギリスは粘り強くドイツの攻撃を耐えて抵抗を続けていた。
イギリスが降伏せず徹底抗戦を続けられたのは、当時首相だったチャーチルの強いリーダーシップがあったからだといわれている。
チャーチルがいなければ、ナチスによるヨーロッパ全支配を許していたのかもしれない。
印象に残ったエピソードは、チャーチルがアメリカをヨーロッパ戦線に参加させるために、ルーズベルトと組んで日本をわざと真珠湾攻撃をさせるように仕向けたのではないかといわれていることだ。
チャーチルはナチスドイツに勝利するためには、アメリカの参戦が不可欠だと思っていたが、当時のアメリカは第1次世界大戦の影響で厭戦ムードが漂っていて、ルーズベルトはヨーロッパの戦争に介入することは国民からの人気がなくなるということであまり乗り気ではなかったとのこと。
そこでチャーチルはアメリカを自分の味方として戦ってもらうために、日本がアメリカに戦争を仕掛けるように仕向けることでアメリカに対して参戦の正当性を与えようとしたのだ。
真珠湾攻撃で日本軍による奇襲攻撃が発生した。我が国を守るために日本と戦わなければならないと大々的に宣伝したルーズベルトを国民は熱狂的に支持し、アメリカは日本のみならずその同盟国であるドイツと戦うことが可能になったのだ。
つまり太平洋戦争の引き金を引いたのはチャーチルだったのかもしれないということだ。
スターリンと同様に自国民をたくさん殺してきた恐るべき独裁者。
具体的には、大躍進政策で間違った農法により自国民を多数餓死させ、文化大革命で資本主義を主張した者たちを共産主義の自分に対する反逆罪だとして次々と処刑していったことだ。
だが、なぜかスターリンとまた同じで現在の中国では毛沢東に対する人気は高いとのこと。
毛沢東の時代にはじめてすべての国民が餓死することなく、食料を手に入れることができるようになったからといわれているらしい。
驚いたエピソードは生まれてから1度も全く歯を磨かなかったとのこと。
その結果歯周病を引き起こし、健康を損ねたと言われている。それでも82歳と長生きしているから生命力がすごい。
我が国のトップだったからなのかもしれないが、他の4名と違ってネガティブなエピソードが紹介されることはなかった。
竹田恒泰氏によると、昭和天皇には政治的発言をする権利は一切なく、開戦をするか否かについて意見をしたり口出しをすることなどは許されていなかったとのこと。
イギリスの王室と同じく立憲君主制の立場にあり、昭和天皇に開戦責任はないと竹田氏は主張し、御前会議で開戦反対の気持ちを伝えるために明治天皇が日露戦争開戦を憂える和歌を引用して読み上げたエピソードを紹介していた。
またマッカーサーは、自国民のために自らの命を犠牲にしようとする昭和天皇の姿を見て、日本最高の紳士だと評したとのこと。
ネガティブな意見を付け加えると、
ドントテルミー荒井氏による、大人の教養TVで開戦当初日本軍が領土拡大に次々と成功しているので、昭和天皇が賞賛したエピソードが紹介されていて、全くの平和主義者とはいえないのかも。
また戦後、広島の原爆投下を戦時中だから仕方がないと発言して物議を醸したことがあった。
参考 そこまで言って委員会 YouTube動画
終戦特別企画 知られざる指導者たちの実像