I-am市橋。
英会話教師のリンゼイアンホーカーさん殺害事件の犯人である市橋達也の、獄中手記をもとに描かれた作品。
長い逃亡生活を送っていた市橋の逮捕劇は連日ニュースなどで報道されていて、当時小学生だった筆者は強い印象を覚えている。
市橋は偽名を使い、日雇いなどをして資金をためて食料を買い込んで、無人島のオーハ島に潜伏。食料が尽きると再び上陸して、働いて逃走資金をためるという生活を繰り返していた。
ディーンフジオカは、市橋をコミ症でおとなしいひ弱な感じに演じている。
いかにもザ引きこもりといった感じだ。なんだか自分と雰囲気がよく似ている。
市橋の無人島でのサバイバル術はすごい。とても数年前親のすねをかじってばかりいたニートとは思えない。
人間は必死こいてやればなんとかなるものなのか。
引きこもり状態の筆者は市橋を見習うべきなのか。
逃亡中、市橋のリンゼイさんを殺害した良心からくる自問自答が描かれていて、市橋は自分は悪くないと責任のがれをしようとする。
じゃあだれが悪いんですか。そう問われた市橋は...。
結局市橋は自分の犯した罪から逃れることはできなかったのだ。